令和5年度 審査の様子

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令和5年【 第14回福井県ビルメンテナンスこども絵画コンクール 講評 】

 審査員代表 牧井 正人(坂井市立高椋小学校長)

1 最優秀賞 「宇宙ごみ、とったぞー!!」
・日の丸を掲げた船に乗って、宇宙のゴミを大きな網ですくって集めているようです。このアイデアが、子供らしくてユニークですね。日本列島からは大きな虹が描かれ、美しい航路を表現しているように見えます。ゴミの問題は、地球だけでなく、宇宙の問題であることを強く投げかけているのでしょう。最優秀賞にふさわしい作品です。

2 協会賞 「海底おそうじロボット」
・かわいいロボットが海底をそうじしている絵ですね。海の世界を青いグラデーションで表現し、赤い珊瑚や黄色い魚などと共に色彩が鮮やかで美しいですね。ロボットの表情がかわいくて、おそらく作者自身がロボットになって、描いたのではないかと想像します。

3 館長賞 「深海のおそうじ」
・深海にいる色鮮やかな魚がたくさん表現されていますね。中央に描かれている大きな魚は、たくさんのごみを丸飲みできるようです。二人のダイバーも協力して、潜りながら大きな魚の口にごみを投げ入れているように見えます。全体の色や形、模様が個性的にデザインされていて、魅力的な作品です。

4 金賞 「アゲハチョウの親子とおそうじ」
・よく見るとアゲハチョウの親子がゴミを拾っています。またアオムシの背中に乗っているのは自分自身でしょうか。なんとも微笑ましい光景です。ペンで描かれた線に淡く着色して、全体的に優しく表現しています。

5.銀賞① 「ごみが音楽にかわるピアノ」
・ピアノを弾く女の子を楽しく、明るい色調で描いていますが、おそらく自分を描いたのでしょう。ピアノを演奏すると、ゴミが音楽になるというアイデアには驚きました。子供らしい、素晴らしい発想ですね。音楽でそうじをする、楽しげな雰囲気が伝わってきます。

6.銀賞② 「おそうじくわがた」
・ピンクを背景にして、カラフルなクワガタが描かれています。こんなクワガタなら、楽しくお掃除してくれるでしょう。目が笑っていて、楽しい雰囲気が伝わってきます。子供の想像力は、素晴らしい。クワガタの足には雑巾のようなものが着いていて、どこでも美しく拭いてくれるのでしょう。

7.銀賞③ 「たこがおそうじ」
・真っ赤なタコロボットを操縦して、海をきれいにしているのでしょう。「リサイクル」という言葉がり、歌を歌いながら掃除しているのでしょうか。海の青色の表現も、濃淡を変化させていて、この子の工夫が見られます。

8.銀賞④ 「宇宙ゴミをかたづけよう」
・青い宇宙の中のゴミをロボットやロケットが片づけているのでしょうか。色鉛筆のような線で美しくグラデーションで表現しています。この他にも、宇宙をテーマにした作品が多く見られましたが、宇宙への関心が強いことは素晴らしいことですね。

9.銅賞① 「アリマシーンのリサイクル工場」
・アリが行列をつくって、ゴミを運んでいるようです。そして巣穴へゴミを入れると、工場でリサイクルしてくれることを考えたようですね。子供らしい、優しい発想に驚きます。アリだけでなく、動物や生き物といっしょになって、ごみのない美しい世界をつくっていこうとする、共生世界への思いが素晴らしいですね。

10.銅賞② 「ロボットがコロナたいじ」
・これまで私たちを苦しめてきた「新型コロナウィルス」を退治するロボットを考えたようです。確かに、コロナもゴミのようになくなることを願いたいですね。不思議な形と、素敵な色遣いで表現されていて、個性的な作品です。

11.銅賞③ 「えびが海底そうじ」
・色鮮やかな伊勢エビのような生き物が海の底を掃除をしています。たくさんの手足や触角でゴミを集めています。ゴミは汚いものではなくて、集めると虹色の美しいものに変化することを提案しているようですね。

12.銅賞④ 「とけていく氷」
・南極の氷が溶けていくのでしょうか。背景に美しい宇宙を描き、地球上の氷が溶けることで、環境が破壊されていくことを伝えたかったのでしょう。シロクマにみえる動物がデザイン的にかわいらしく表現しているところが素敵です。


【総評】「未来の地球を守る子供たちは、まさしく天才である!」

今年も県内の幼稚園、小学校等から多くの作品が集まりました。これは、子供たちの自然を美しく守りたいと願う気持ちや環境への関心が高まってきているからではないかと思います。審査会では色彩豊かな表現、子どもらしい視点でアイデアいっぱいの絵の数々を拝見し、審査員一同、たいへん嬉しい気持ちになりました。参加された皆さん、そして指導された先生方、保護者の皆様に心から感謝いたします。
最優秀賞に選ばれた作品「宇宙ごみ、とったぞー!!」は、この子の考えた「未来のそうじ」のアイデアです。日の丸を掲げた船に乗って、宇宙のゴミを大きな網ですくって集めているのです。ゴミの問題は、地球だけでなく、宇宙の問題であることを強く投げかけていて、今年はこうした宇宙をテーマにした作品が多くありました。この絵画展では、そうした子どもたちが自由に想像したアイデアをいっぱい感じることができます。
子どもたちはアイデアを考えるとき、これまでの生活体験の中から材料を探そうとします。好きな生き物や興味のあるものを通して、想像を自由に膨らませ、他人と違うアイデアを考え、挑んだのでしょう。一人一人の工夫によって、生き生きとそうじする姿を個性的に描いています。これが児童画のよいところです。
美術界の巨匠ピカソは、「僕のライバルは子供だけだ!」との言葉を残しています。福井県の芸術家である、故・小野忠弘氏も生前、「子供は天才だ!」と機会あるごとに語っていました。子どもは、絵を描く、ものをつくることの天才なのです。 保護者の皆様、是非、お子様の絵をお家に飾り、子どもの思いを大切に受け止め、個性やよさを認めると共に、大いに子供の天才ぶりをほめてあげてほしいと思います。
最後になりましたが、本コンクールを主催いただきました公益社団法人 福井県ビルメンテナンス協会の皆様、関係の皆様に感謝申し上げます。